大晦日
今年は、ありがたいことに仕事は順調な一年となりました。年末の慌ただしさに自分の仕事も乗じて動けることは、疲れますが楽しいことですね。その忙しい合間にドライブで鹿児島の南端にある指宿へと行きました。“薩摩富士”と呼ばれる開聞岳の様子があまりに綺麗だったので、色々な角度から眺めて撮りたいと周囲をぐるぐる走りました。ずっと見入ってすっかり日が暮れてしまいましたがとても満足でした。
吉行淳之介という作家のエッセイで、若い頃、叔父に会いに行きお酒の席で。大根のしっぽは地中でどんな風に動いてるんだろう、と話していたのを後年思い出し、そういう空想をする叔父はだから商売人として成功しなかったのだろう、と振り返る話がありました。それを読んだのは高校生の頃でしたが、文学青年気取りでいたので空想とは世間から離れて真実や真理といったもののために大切だから、だからこの話通りなら当然自分も世間では成功しないだろうと考えていました。ひどく雑な霊感です。
今はこの仕事にとてもやりがいを感じています。成功とは未だおこがましいですが、信頼や信用をとおして仕事が着実に拡がっていくのが嬉しく、また拡げていくことに熱意をもって取り組みたいと考えています。そして、今も変わらず“大根のしっぽ”についても考えています。何となく心は2階建の様な気持ちでいて、これが年をとるということかもしれませんし、希望を込めて言えば人として成熟につながっていけたらと思います。
大晦日にこの様に振り返ることができるのも、仕事をとおしての皆様方との関わりなしにはあり得ません。来年は一段とギアを上げて仕事にそれこそ猪突猛進していこうと思います。
今年一年、ありがとうございました。皆様にとってもよい年となりますように。