成年後見の業務
綺麗な写真をもらいました。
梅雨は、何となく雨で室内にこもる、少し暗いイメージもありますが、それと同時に居心地のよさもあって、外にいても室内に居るのと同じ目線で物事が見られるような。四季のあるならではですね。
今日は私が後見をしている方に動きがあり、1日バタバタとしていました。新しく入居する施設の契約や話し合いがありお伺いしました。担当のケアマネージャーはベテランでその方の説明がとても分かりやすく丁寧で、こういう方が担当で良かったと思いました。何となく、世の中で進歩しているのは物質的な技術、日常身近にある電化製品やニュースに出る最先端の医療技術や薬品、最近話題のAI等。そういったものに目がいきやすいと思います。福祉の分野においてもその物質的な分野に劣らない考え方、取り組み方の進歩がある、というのを読みかじり聞きかじってはいました。現場でそれが実行されているのをみるのは新鮮で、“よりよく生きる”ということに向けて人間ははっきりと技術的に進歩しているんだと感じます。
詩人の荒川洋治のエッセイに、幼児は大人と同じ充分な心の量をもって生まれてくる、という意の文があって(相当うろ覚えでセンテンスが曖昧です)その意が印象に残っています。もちろん人間の歴史において過去は幼児ではありませんし、現在、未来に価値があるとか偉いということもないでしょう。一分野に限らず全体で見ればその経過には負の側面もあるでしょうが、いつも充分である人間がはっきりと“よりよい生”に向けて技術的に進歩しているのは希望だと思いました。そして、その取り組みの一貫、現場の一端で、私も仕事をとおして関われているのは、やりがいのあることだと改めて思いました。